2015/06/25

デカザック考察

廃盤になっていたグレゴリーパリセードを根性で探し出し、GWの奥穂で使ってみた~(^^)
パリセード入手に至った経緯についてはここ

カタログスペックでは、ほぼ同じ容量の両者
背面システム

これまで使用していたドイターエアコンタクト75+10を選択した理由はバックレングスが数段階に調節できるためだった

ただ、改めて考えてみると成人した人間の身体は横方向に対しては食生活などの要因により短期間で伸び縮みすることがあっても、縦方向の急激な伸び縮みはない
ということは自分のバックレングスに合わせてしまえば調節機構を操作することはまず無い(短期間で身長が10センチほど変動すれば別だろうが・・・)

このように考えると購入時にジャストフィットのザックを見つけられればバックレングス調節機構を重視する必要は無いように感じられる

エアコンタクトの背面システム
背面パッド自体がブロック状に配置されていてその間に空気の流れを作り背中のムレを軽減する構造
さらにパッド自体を柔らかくすることで空気の流れを促進する
バックレングス調節機構
ショルダーハーネスの付け根にあるベルクロを外し通すループを変更し調整(6段階で調節可能)
パリセードの背面システム
背面パッドに大きな凹凸は無く、背中全体に密着するような構造
バックレングス調整機構
プラスチックフレームのスロットにショルダーハーネスの付け根を差込み調整(2段階)
ショルダーハーネスの厚みに極端な違いはない
パッド類の硬さ

まずはエアコンタクト
続いてパリセード
同じくらい凹ませるのにパリセードは結構力が必要
数値化はしていないため判断基準はあいまいだが指の反り方で力の入れ具合の違いが判る
言葉で表現をするならばエアコンタクトのパッドは「フワッ!」でソフトな感触
パリセードのパッドは「ピタッ!」で触れている部分がダイレクトに伝わる感じ

ここまで双方のザックを比較して判ったことは、エアコンタクトはそのモデル名の通り背中と背面パッドの間へ積極的に空気の流れを作るためブロック状に柔らかいパッドを配置
また、ショルダーハーネスの付け根が肩甲骨の下あたりから始まり、背面システム全体が面ではなく複数のブロック状の点で接触している印象を受ける 点で接触するといっても1箇所に力が集中する訳ではなく絶妙な具合に力が分散されていることにより背負ったときの感触が「フワッ!」になる大きな理由であると考えられる

対するパリセードは創立者ウェイン・グレゴリーが提唱する「バックパックを着るようにフィット」を具現化するべく背面パッドが背中にピッタリとフィットする
フレームがガッチリしている上に背面パッドが面で触れるため剛性が高い印象を受けるのだろう
また、背面パッドの腰に当たる部分は滑り止めが付いているため長時間の歩行でもザックが下がり難く不快感が少なく感じる

エアコンタクトの気に入っているポイントの一つはハイドレーションを入れることを前提に作られたサイドポケット 結構な容量が確保されていて楽に収納が可能
2リットルくらいのハイドレーションならスッポリと収まる
対するパリセードは背負ったままでも取り出し可能なように絶妙な角度に取り付けられているペットボトルホルダー 勿論ザック本体の内部にはハイドレーション用のポケットも装備
エアコンタクトのピッケルホルダーはバンジーコードでグローブを着けた状態の操作に難あり
パリセードは大き目のベルクロで止めるタイプ 細かい操作の必要が無いため操作性は良好
パリセードの気に入っているポイントはフロント部のポケット サブザックにマウンテンハードウェアのサミットロケット30を使用しているがフロンとポケットの中にスッポリと収まる
ドイターとグレゴリー双方とも非常に良くできたザックでエアコンタクトは形状がほぼ寸胴なためパッキングがしやすく、本体のナイロンも330Dと厚いため少々擦れても問題は無い 欠点というほどでもないがパッド類が柔らかくショルダーハーネスの支点がベルクロ+ループのため、25キロ以上の重量になると剛性が弱い印象を受ける
パリセードはフレーム・パッドともしっかりしているため安定した背負い心地で荷重が背中全体に分散され、長時間背負っていても負担が少なく感じる一方、ザック形状が下に行くほど細くなる形状のためパッキングに慣れが必要と感じているがパッキング問題をクリアすれば非常に使い勝手の良いザックといえる


次にパリセードを使うのは夏休みかなぁ~( ̄∇ ̄)

2 件のコメント:

  1. (^_^)
    ザックのインプレお疲れでした~

    ドイターも凄く良いザック作ってるんだけどねぇ~
    僕も昔、初期の頃のエアーコンタクト何回か使った事あるんだけど、確かにパッキングはし易いね!
    ただ、昔からザック容量が重くなるとやっぱりグレゴリーに軍配が上がるんだよね~
    その当時の比較は現行のパリセードじゃなく1998年式の古いパリセードだったけど、それでもやっぱりグレゴリー!
    って感じだったなぁ~

    グレゴリーの下が細くて上が太くなってる形は慣れるまでパッキングし難いかもしれないけど、慣れると逆に重量配分がベストな状態でパッキングし易くなるから結果的には担いでて身体の負担は少ないよ(^_^)v

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    1. ヒロさん
      まいどです~(^^)

      ドイターも良いザックですが可もなく不可もなくといったところですね(^^;
      丈夫でコストパフォーマンスに優れていることとパッキングのしやすさは評価出来ると思います
      ただ、重量が嵩むとチョット…(-_-)

      その点ではグレゴリーは文句のつけどころが無いですね!
      パッキングは今後、メインザックとして使っていくうちに慣れていこうと思います(^^)/

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